
元気になって涙と目やにで焼けていた顔も綺麗になった頃。
おいおい、くっつくぞ。
引越し先を探し始めた私たちでしたが…。
こちらは結構田舎なせいか、ペット可のアパートは数が少なく、凄まじく古いか高いかというケースが多かったです。
とーちゃんは全国転勤族なので「この際思い切って家を買う」なんてこともできず(頭金になるほども貯金してないし)一生懸命探した末、折り合いがつくところが見つかりました。
築25年ですが内装はリフォームがしてあって、社宅よりずっと設備がいい。
さらに駅徒歩1分と近いので、とーちゃんもバス乗り継ぎ通勤から電車通勤になり、渋滞に焦らずに済みます。(これが今年の豪雪でとても助かることとなる)
とはいえ敷金・礼金を納め、さらに荷造りは自分達でできるけれど、家具は絶対に引越し屋さんを頼まないと運べないものがある。(以前隣県への引越しで自力でできないか考えたけれど、「本棚と食器棚、洗濯機を素人が運ぶのは絶対に無理」という結論になった)
車の購入予定を延ばさなきゃだめかなあ、この土地は車がないと不便でたまらないんだけれど…とユウウツになっていた私でしたが、不動産屋さんに事情を話したところ
「これから飼うから、っていうんじゃなくて、猫拾ったから引越しって人は初めてだーって大家さんもびっくりしてて、そういう事情ならってことで…」
と敷金を少々引いてもらえることに。
さらに転勤で利用してきた引越し屋さんに見積もりを頼んだら、営業さんが猫好きで、やはり値引いてもらえました。
問題は新しい部屋が1月先まで空かないことです。
他の部屋も検討しましたが、どこも「2週間以上先」「リフォーム終わり次第」という返答。だったら気に入った部屋を待とう、ということになったのですが、それまで社宅暮らしをどうするか。
いっそ義母さん(猫大好きで飼っている。保護直後にアドバイスを沢山くれて今も指導係。「1頭が精一杯だから引き取れない」と言っていたが、しばらく預かるくらいならいいよ、とのこと)にでも預けるか…と言っていたのですが、これも天は我に味方せり、な出来事が。
ちょうど国勢調査の時期で、社宅歴がとても長く、社宅や町内会の世話役もやっておられる奥さんが私達の部屋を訪ねてこられました。
思い切って「子猫を拾って、引越し先が1月先まで空かなくて」と話してみると、なんとその奥さんもエリックを見かけて気にかけていたということ。
それどころか
「子供から話を聞いて心配していた人が沢山いる、拾ってもらえて本当によかった、ありがとう。本当はみんなで貰い手を捜さなきゃいけないところなのに、引越しまでさせちゃってごめんね。」
と言われ、
「皆にちゃんと話しておくから心配しないで、実家のご両親が亡くなって仕方なく猫を連れてきた人のこともずっと黙ってたことがあるから大丈夫」
と心強いことを言ってくださいました。
そして本当に皆さんに話してくださったらしく、「ありがとうね」「判ってるから心配しないでね」と声をかけてくださる方が続出。
おかげで、最上階からエリックを病院に連れ出すとき、本当に楽になりました。
出て行くときまで社宅に絶対に傷をつけないように、ノミや毛を残さないように床には自前のカーペットを敷き詰め毎日「じゅうたんコロコロ」と掃除機を使って掃除、週に1度はエリックが入れないようにして「ダニアース」(これ、ノミにも効きます)を使用。
ふすまや壁はダンボールでカバー。押入れには絶対に入れないために本を入れた箱で入り口を封印、とかなり不便でしたが、エリックのためじゃ!と頑張って暮らしました。